オリベッティのタイプライター、Lettera32。
ナカムラさんがいらっしゃられた。
先日、Gさんがお持ちいただいたタイプライターである。
恐らく二十数年は使っていらっしゃらなかったのではないか、と思う。
タイプライターでは珍しい、イタリック(斜体)のフォントである。
リボンも付いていたので、紙を差し込んでみた。
ポチポチ、ポチ、印字出来た!
もう一度書きます、恐らく二十数年は使っていらっしゃらなかったのではないか、と思う。
それが、完動(まったく問題無しで)したのです。これを感動!といわず、何というのだ!ちゃんちゃん。
ナカムラさん「いいねー」
掲載子「まさに、活字!ですねー」
ナカムラさん「活字!だねー」
ナカムラさん、目がほころんで、潤んできた。
掲載子、その瞬間をデジカメで写すが、まさに歴史的瞬間のシャッターは「すこしピンボケ」であった。
(このあたりから、そろそろ、掲載子の思い入れの脚色も混じっております)
五本指と五本指が、記憶を呼び起こすのである。
二度と生産されることはないであろう、olivetti tipewriter・・・ lettera32。
バージョンアップされることは無いだろう。
半完成品でそれを進化・発展という名でだまくらかすどこかのコンピュータのOSとは違うのだぞ。
メカ式だけのタイプライターとしては、元々完成品なのです。
百年ブランドとはこういうものでは、ないですか。
ナカムラさんは、
「オリベッティとして送り出したタイプライター、一人でも使っている方がいらっしゃれば、
私の目の黒いうちは、消耗品(リボン)も供給しましょう。出来うる保守もしましょう」。
と、おっしゃった。
その目は、少し赤かったかも知れない。
掲載子は、「そうだよなぁ、赤いリボンもあるもんなぁ」←こらぁ!!!
【薀蓄おまけ】
lettera32のロゴをご覧下さい。
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