便乗:エゴマ|荏胡麻|じゅうねん
つい先日、エゴマ油が某テレビの放映で、日本国中で大ブームになってしまったという。
「エゴマ」「荏胡麻」「じゅうねん」と言えば、聞き捨てならない。
それで、『農業全書』というタイトルで抜書きをしているところに掲載した。
そして、本日(2015年3月7日)の某昭和村関係のブログでは、道の駅での「エゴマ油」も完売してしまったのだというのです。
わたしは、これもつい先日NHKテレビで見た「株式会社 限界集落」のことを思い出してしまいました。
地道な本ブログは、それに迎合したわけではないが、便乗して(笑)、ここに、文章だけを再掲します。
再掲した理由は、たまたま別のページ『農業全書』を閲覧して、そのページをコピペして印刷しようとすると、収拾がつかなくなって大迷惑をおかけすることを慮(おねんぱか)ったから、という理由だけです(((^^;
【白蘇(ゑこ)】
『農業全書巻之四 菜之類 白蘇(ゑこ) 上方にてはゑごまと云ふ也 第十三』(P.172〜173)
白蘇は子を取りて油にする物なり。雨具などを調へ、さし笠にひくも皆此油なり。其外用多し。燈油にして光よき物なり。
荏胡麻(えごま)は、種を取って、油にします。雨具などに塗ったり、さし笠に塗ったりするのも、この油でした。その外にも色々と用途があります。灯油にしても灯りがよいです。
是も白黒の二種あり。二色共に宜し。肥へたる細沙地取分けよし。すべて何土にても深く耕しこなしをき、苗四五寸の時、畦作りし、地の肥瘠を見合せ、がんぎを切り、一本づゝ種ゆる間七八寸、或は肥へたる地は一
尺餘も隔て、少し深くうへ、糞は何にても有るにまかせて多くも用ゆべし。厚く培ひ、芸りなど大かたにしをきても少しも草痛みもせず、よくさかゆるものなり。
色は白と黒と二色があります。どちらもよいです。生育は肥えた細かい砂地が特によいです。また、どんな土であっても、深く耕し土をこなしておいて、苗が4、5寸になる頃に畦つくりをして、土の肥え具合を見て、がんぎを切ります。一本ずつ植える間隔は7、8寸、肥えた土なら一尺位の間隔にして少し深めに植えます。
肥料はなんでもいいです、あるものでまんにゃせ(間に合わせ)て、大目にします。培いも厚くして、草取りなどはあらかたにしておいても、大丈夫です。結構よく育ちます。
是なほ牛馬のさはる物にあらず。畠の端道ばたなど、牛馬の喰ふ穀のふせぎとなるべき所にうゆべし。
荏胡麻は、牛や馬は食べません。それなので、牛や馬に喰われてしまうような穀物の畑の脇や道端に植えると、ふせぎになります。
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